症例の報告
cases
帯状疱疹が表現したいこと
突然、真夜中に起きた不思議な背中の痒み
右脇腹のなんとも言えない鈍痛、何かが沸騰して突き刺さるような痛みが一気にやってきました。
ただ痒いだけではないその正体は、翌朝になって現れました。
びっくりして右の脇腹を見てみると、見たこともないくらい肌がボコボコと赤くただれ
恐る恐る背中も確認すると、脇腹の真後ろも同じくボコボコと赤くただれていました。
仕事の合間をぬってやっと病院に行けたのは、発症から5日後の朝でした。
原因はストレス、とりあえず抗生物質を飲んで経過観察が始まりました。
我慢強い彼女は、どんなに痛くてもストレスくらいで仕事を休んだりはしませんでした。
我慢が生きるベースなので彼女にとっては辛いのが通常なのです。
皮膚は、心や身体の内側を分かりやすくはっきりと表に表現します。
内臓なら見えませんが皮膚に出すことで「早く気づいて欲しい」という身体からの訴えでもあるからです。
彼女にとって必要な我慢なのか、もう手放す我慢なのか
そして、なぜ静かに我慢を選択するのか
ここでCKワープの検査が際立ちます。
出てくるキーワードは「犠牲」と「自己否定」
元々、自分の本音が分からず、生きることとは我慢の連続だと思っている、と答えていました。
厳しい父親から言われ続けた「お前はダメなやつ」
躾の最中に言われたその言葉は、大人になった今でも無意識に根強く残っています。
親の愛と受け取る側の子供心、、
凹凸がなかなかうまく噛み合いません。
彼女の身体に出る強い症状は必ず右側です。
右側は社会に対してや仕事、男性、父親に対してが現れます。
帯状疱疹の場所は、身体の表側と背中側、臓器で言うと肝臓の位置になります。
東洋医学で見ていくと、肝臓の感情は「怒り」
東洋医学の五行では「木」に分類され、枝葉がぐんぐんと伸びるように、進化、繁栄、成長を意味します。
身体(潜在意識)はもっと自由に生きたいのです。
何かが沸騰して突き刺さるような痛み
これくらいの痛みを出さないと、我慢強い彼女は気づかないのです。
言い換えると、隠れていた怒りが燃えたぎるように今にも皮膚を突き破る勢いで表面に出てきたのです。
彼女の身体が伝えたいこと、それは仕事に対して、、
もっと深く見ていくと父親に対して、、
もうやりたくない😤やってらんない😤ふざけんな😤💢という感情のキーワードが出てきます。
「どいつもこいつもムカつく😤」と口からぽろっと本音が出てきます。
本当は優しそうな方ですが、たまに槍を持った彼女が登場します。
そんな思いを持ち続けて、自分にはこれしかない、、、これしかできない、、、という思いから本当は他にやりたい事があるのに仕事を辞める選択ができません。
傍から見たら、自分には何も無いという勘違いの思い
本人からしてみたら、生きるための選択
必死で生きようとしている彼女を見て、とても胸が締め付けられます。
充分頑張っているのにまだまだ足りない、まだまだ、、、と
誰かに認めてもらいたい思いが隠れています。
本音に気づいてどんな感情にもOKを出せたら、もっと緩んで自然と目の前の幸せに気づけるのに、、、
出てきそうで出てこない、彼女本来の柔らかい色
帯状疱疹が彼女に伝えたいこと
それは、、
もっと生きたいように生きていい
どんな手を使ってでも身体(潜在意識)は気づいて欲しい、もっと自分を大切にして欲しいと願ってサインを出してきます。
徐々に症状の痛みは消えていきましたが、2年経った今も帯状疱疹の跡は消えていません。
自分自身の存在をもっと愛おしく思える日が来るまで、その跡は彼女を見守っているのだと思います。
症状は常に自分の味方