症例の報告
casesリウマチとリーキーガットが教えてれたこと
30代という若さでリウマチと診断されたKさん
本音は「それ、年配の人がなる病気じゃん、、、」でした。
朝、目が覚めると体が固まって30分経たないと体を起こせない不便な生活が始まりました。
Kさんの症状の背景には長年蓄積された根深い感情があります。
得意科目は「我慢」
施術中に出てくる言葉は、まるで人生に喜びが無いような言葉の数々がとても印象的でした。
頑張って生きてきたけど、いつまで頑張るのか
言葉と表情からは、どこか冷めてる、、、
いや、冷えてる、、、
そんな感覚を肌で感じました。
ふと緩んだ時の表情がとても可愛らしい方ですが、ゴールの見えない人生に疲れているようにも感じました。
いつまで頑張るんだろう
本当はとっても優しいのに、どこかトゲトゲしい。
ずっと自分に厳しく生きてきた、そうしないと生きてこれなかったのかもしれません。
主訴はリウマチ
関節が腫れたり、固まったりする症状です。
ある時、「大好きなケーキを食べた翌日は手首が腫れる」と。
元々、甘いものが大好きなKさんは、仕事を終えて一日頑張った自分を労うためにコンビニスイーツを買って帰ります。
それは限定された、休日前夜と決まっています。
甘いものを摂ると翌日手が腫れて動かせなくなるからです。
技術職であるKさんは手が動かなくなると困るので、仕事の前日は食べるものを気をつけています。
その分、休みの前日は制限が外れ、食べたいものを食べる!
そう決めています。
美味しくて幸せを感じた翌日は手が腫れて辛い、、、そんな生活を続けてもう4年、、、
そう、リーキーガットです。
大好きなケーキに含まれる小麦、この小麦の成分であるグルテンが影響しています。
本来、腸で排除されるべき様々な有害物質が、体内に入り込み
血管を通って身体のいたるところに運ばれ、行き着いたところで炎症を起こすというものです。
Kさんは、薬指と両手首が熱を持ってパンパンに腫れます。特に右手首は倍の太さになるくらい腫れる時もあります。
そして一日に何度も動悸が起きます。
「右手首」と「薬指」そして「腸」と「動悸」 ここを読み解いていきます。
東洋医学では、心臓と小腸はセットとして考えられ、感情は「愛・喜び」を表します。
手首と薬指が繋がる経絡は「三焦経」
まさに愛情や喜びを示す経絡です。
甘いものがすごく好きなのは、人生に甘さ(喜び)が足りないから
本当はもっと誰かに頼ったり甘えたりしたかったのかもしれません。
体の右側は、社会や男性、父親に対してが表現される場所です。
父に対して、また母に対しても未消化な感情がたくさんあります。
大人になっても許せないこと
大人になっても理解できないこと
何度施術しても出てくる親に対してのキーワードは
本当は避けたいキーワード
親からの厳しい躾
小さい子にとっては怖い躾
右手首が熱を持つのは、父親に対しての怒りと恐怖、猛烈な悲しさ
守ってほしい母はいつも忙しい
「どうせ私のことなんて、誰も分かってくれない」
本当は辛くて悲しい気持ちを封印して
いつの間にか弱い自分はダメなんだとインプットしました。
同時に愛情や人からの優しさを自然と受け取ることができなくなりました。
それくらい辛かったのです。
いつの間にか心を閉ざして何も感じないようになったKさんは冷えた時間をもう何年も過ごしていました。
人からの優しさも、辛く悲しいという気持ちも無視し続けた結果
身体が気づいてー!!とサインを出してきたのです。
Kさんが一番欲しいもの
それは愛
でも一番受け取りにくいのも愛
本当は気づいているけど受け取れない
今更受け取りたくない
最後は自分との駆け引きが始まります。
実は愛されていたという事実を中々受け止めたくありません。
手をグーにして我慢していたところから、両手を広げられるところまでもう少し
手首と腸、心臓からのメッセージは
実はみんなから愛されているよ
そろそろ今までの思いを手放して受け取ってみてね
という身体からの愛情溢れるメッセージでした。
自然と愛というものを受け取れるようになるまで
静かに見守っていきます。